病気とは何だろうか?

病気とは何だろうか?

 

自分という存在をどのように認識していますか?

 

皮膚で境界された肉体(個体)が自己であり、

閉ざされた環境にあると思ってはいないだろうか?

 

本来、私たちは個として存在しているわけでなく、

まわりの環境と常につながり合い、

エネルギーのやりとりを行い続けています。

 

常に変化し続けながら、一定のバランスが保たれている状態、

それが生命(いのち)です。

 

静的に安定した状態は生命(いのち)ではない、

動的に安定した状態こそが生命(いのち)なのです。

 

ところが私たちは、健康や病気というものを、

固定された状態として捉えています。

 

普段ない症状が身体に現れると、

それを病気だと認識しているのではないだろうか?

 

でも忘れていませんか?

私たちには、自己治癒力と呼ばれる治癒系の力があります。

 

仮にバランスが崩れたとしても、

それを調整し再生する力があります。

 

ではなぜ病気と呼ばれる症状が続いたりするのだろうか?

自己治癒力の低下が原因なのだろうか?

 

身体の細胞は新陳代謝を繰り返し、新しいものに置き換わっています。

1年もすれば、身体のほとんどの細胞が入れ替わっているはずなのに、

なぜ何年も慢性的な症状が続いたりするのだろうか?

 

現代の医学では、病気は身体のエラーであると認識し、

それを取り除こうとすることが、基本的な考え方となっています。

 

細菌感染が見つかれば、抗生物質を、

癌細胞が見つかれば、抗ガン剤を、

血圧が高ければ、降圧剤を投与します。

 

では

なぜ細菌が身体で活性化しているのだろうか?

なぜ癌細胞が増殖しているのだろうか?

なぜ血圧が高くなっているのだろうか?

 

その根本原因にあまり目を向けていないのではないだろうか?

症状にも意味があるのではないだろうか?

 

症状というのは、

生命(いのち)がバランスをとっている自己調整の一部分です。

治癒(調整)過程で生じた一部の断片的症状を

病気の症状と認識しているのではないだろうか?

 

本来、健康や病気というものは、静的に捉えるのではなく、

一連の流れの中での変化の状態でしかありません。

 

私たちは、様々な想念や感情を抱き、

日常的に目に見えないエネルギーも発信し続けています。

肉体だけでなく、意識や感情のエネルギーもすべて含めて、

生命(いのち)はバランスをとり続けています。

 

症状にはメッセージがあります。

その人だけの物語があります。

 

 

気付いたとき

ゆるんだとき

手放したとき

生命(いのち)の流れが変化していくのではないだろうか?

 

 

 

「生命のしくみ」総論

病気とは何だろうか?