生命のつながり

生命のつながり

生命(いのち)のつながり

 

私たちは約37兆個の細胞が集まり個体として存在しています。

 

自己という意識を持った存在であり、独立して生きる存在である。

 

そのように思われている方も多いのではないでしょうか?

 

しかし生命(いのち)という視点で捉えた時に、

私という人体だけでは、恒常性を維持することはできません。

 

私たちの生命(いのち)は、自己完結型のシステムではなく、

他の存在との共生を前提として進化してきました。

 

私たちの口や鼻の粘膜、胃や腸、皮膚などには、

ヒトの細胞の10倍以上の約1000兆個の常在菌が存在しています。

人体の免疫システムをコントロールして、

排除されることなく、共生することが可能になっています。

 

私たちの体は、外部から必要な食物を取り入れ、

常に新しいものに置き換えられて、

一定の状態を保ち続けています。

 

リモデリングを繰り返すことにより、

生命(いのち)を維持させています。

 

しかし、人体だけの消化吸収では、

必要な栄養素を十分取り入れることはできません。

常在菌との共生を前提として、

消化吸収の仕組みがつくられているからです。

 

また人体の状態によって、

共生する細菌は絶えず影響を受け、

その分布(構成)は常に変化してバランスがとられています。

 

人体の恒常性を維持するためのシステムとして、

人体も微生物も一体であり区別することができません。

 

私たちの生命(いのち)は、

個を超えて融合した存在で成り立っているのです。

 

このような共生関係は、人間と微生物だけではありません。

動物と植物、植物と微生物など、

この地球上の生命現象は、

すべて共生システムにより成り立っています。

 

さらに地球を一つの生命体(ガイア)として考えた場合には、

私たち人間も生態系の一員であり、

地球という生命に宿り、共生している存在なのです。

 

私たちは、

個としての人体の生命(いのち)のバランスだけでなく、

同時に家族や身近な人々との共生関係においても、

常にバランスをとり続けています。

 

さらに地域、国、世界と枠組みを大きく捉えていくと、

その中で絶妙なバランスがとられて、様々な現象が起きています。

 

私=個 の生命(いのち)は存在しません。

 

ミクロにみると、

無数の微生物を含めた融合生命体としての生命(いのち)があり、

マクロにみると、

複数の人体が集まりバランスをとり合う集合体としての生命(いのち)があり、

ミクロからマクロに、

様々な生命(いのち)の縮図が存在するだけです。

 

つながり(共生)により、

様々な生命(いのち)が共存し、

それぞれの個性が発揮されています。

 

 

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