ワクチン接種 リスクとベネフィット 因果関係は難しい
予防のための服薬やワクチン接種をする前に、その疾患になる確率がどれくらいあるのか?
優先的に予防を意識しないといけない疾患がなのか? 自分でよく考えてみましょう。
またベネフィットだけでなく、リスクについても自分で考えてみましょう。
資料となる情報の取り方を説明していきます。
新型コロナウイルス感染症は本当に怖いのか?
令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
コロナ禍の令和2年(2020年)の人口動態統計の結果が発表されています(令和3年6月4日)
結果の概要から kekka.pdf (mhlw.go.jp)
詳細については、「死亡数・死亡率 死因簡単分類別」をご参照ください h6.pdf (mhlw.go.jp)
令和2年(2020年)死亡者数は 1,372,648人
1位は悪性新生物(腫瘍)で、死亡者 378,356人 なかでも肺癌が一番多くて 75,581人
3位は老衰で死亡数は 132,435人
新型コロナウイルス感染症の死亡数 3,466人(死亡総数の0.3%)
その他参考として、熱中症の死亡数 1,515人、自殺の死亡数 20,222人
令和2年の新型コロナウイルスの死亡者数は、令和元年(2019年)のインフルエンザの死亡数 3,575人 より少ない数字となっています。
今の日本の状況において、死亡者数を減らすことが目的であるなら、新型コロナウイルスだけを特別視することに大きな疑問があります。
単一要素で単一疾患の予防を考える場合には、その疾患で死ぬ確率が高くない場合には、ベネフィットが少ないと判断できます。
要素還元主義による単一病因論については、関連記事をご参照ください ↓
ワンチンの因果関係の判定は難しい
新型コロナウイルスワクチンは、臨床試験がまだ終わっていない段階で、海外で緊急使用されだしました。
ワクチン接種してから半年後の有効性と安全性の中間発表がされているだけです。
日本国内においては、感染予防効果をみる臨床試験すらなく、特例承認されてしまいました。
ワクチン効果については、関連記事をご参照ください ↓
臨床試験が不十分なため、ワクチン接種して感染が少なくなったからといって、ワクチンが本当に効いているのかどうかを判断することは、非常に難しいです。
またワクチン接種して有害事象が出た場合でも、それがワクチンによる副反応であるのかどうかを判断することも、非常に難しいのです。
ワクチン接種して、感染症にかからなかったからといって、ワクチンの効果があったとはいえない。
またワクチン接種して、有害事象があったからといって、ワクチンの副反応であるとはいえない。
因果関係を判定することは本当に難しいのです。
だから臨床試験を正しくやって、有効性や安全性を判断してから、使用しないといけないのです。
副反応の因果関係の判定は難しい
第61回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第9回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料 (mhlw.go.jp)
厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)が定期的に開催されており、新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告について公表されています。
詳細については「副反応疑い報告の状況について」をご参照ください 000791617.pdf (mhlw.go.jp)
2/17~6/4までに、ファイザー社ワクチン接種後に、196人の死亡報告がありました。すべて因果関係の有無は判定できていません。
高齢者のワクチン接種が始まって、死亡数が増えてきたように思います。
このままのペースでワクチン接種を続けた場合に、仮にワクチン接種後に5千人くらい死亡したとしても、因果関係の有無は判定できないかもしれませんね。
令和2年の新型コロナウイルスの死亡数 約28人/人口100万人あたり
2021年5月31日までのファイザー社ワクチン接種後の死亡報告 約14人/ワクチン接種100万人あたり
副作用と有害事象の関係について、関連記事をご参照ください ↓
まとめ
令和2年の新型コロナウイルスの死亡者数は、令和元年(2019年)のインフルエンザの死亡数 3,575人 より少ない数字となっています。
今の日本の状況において、死亡者数を減らすことが目的であるなら、新型コロナウイルスだけを特別視することに大きな疑問があります。
単一要素で単一疾患の予防を考える場合には、その疾患で死ぬ確率が高くない場合には、ベネフィットが少ないと判断できるからです。
新型コロナウイルス感染症で重症化して死亡しやすいのは、高齢者や基礎疾患がある人であり、ワクチン接種後に副反応疑いで死亡しやすいのも、高齢者や基礎疾患のある人といえます。
その他の要因によって、当然個人差が大きくあります。
コミナティ筋注(ファイザー社COVID-19ワクチン)の有効性については、関連記事をご参照ください ↓
コミナティ筋注の追加接種(ブースター接種)の有効性については、関連記事をご参照ください ↓
中長期的な潜在的リスクである抗体依存性感染増強(ADE)については、関連記事をご参照ください ↓