コラム「スピリチュアリティとつながり」
『スピリチュアリティとつながり』
スピリチュアルという言葉は、霊性や何か見えない世界を表現する言葉として使われることが多い。
私たちの体は、肉体という目に見える部分だけではなく、body-mind-spirit からなると考えられる。
私たちの生命は、代謝という名の化学反応が起こる場を形成して、エネルギーを生み出すことができる。
常に新陳代謝を繰り返しながら、ある一定の状態を維持し続けている。
外部との“つながり”が途絶えた時点で、私たちは生命を維持することができなくなるのだ。
生命を存在させているフォースが、私たちの肉体の中にない事は明らかではないだろうか。
どうやら外部との“つながり”という流れの中で、動的に生命という形を維持し続けているようだ。
物質的にも外部との空気や水の循環がなくなれば、瞬く間に生命を維持できなくなってしまうのだ。
“つながり”を意識して呼吸し、“つながり”を意識して食するものかもしれないと思う。
スピリチュアリティとは“つながり”であり、私たちは内部も外部も区別できない存在なのかもしれない。
スピリチュアルな生き方とは、自分の意識を内部だけでなく外部を含んだ全体に広げることではないかと、私は思う。
内部だけにフォーカスしていた意識を、身近な人との“つながり”、社会との“つながり”、地域との“つながり”と、どんどん意識を広げていくのだ。
私たちの意識を閉鎖系から開放系に変化させることなのかもしれない。
私たちは全体的な世界の一部であり、意識は全体的に広がったりもする。
意識が現実を作り出しているという考え方があるが、自分の外の世界のみにフォーカスしても、現実世界は変わってはいかないのではないだろうか。
時としてスピリチュアルは、現実世界からの逃げ道となってしまったりもする。
何か見えない外部の世界に意識をフォーカスして、因果の法則を利用して結果を生み出すようなものではないと、私は思う。
つながり・循環を取り戻すだけなのかもしれないと思う。