「水マトリックス」ファシアのコヒーレンス

「水マトリックス」ファシアのコヒーレンス

「水マトリックス」ファシアのコヒーレンス

【この記事のまとめ】
EZ水は、周囲の電磁場と相互作用することで、振動の状態が共鳴したコヒーレント状態をつくります。

水分子の集合が一体として振る舞うことで、「コヒーレント・ドメイン」としてエネルギー的に安定した水分子の集団が形成されます。

ドメイン同士は、お互いに接することがない空間的に離れた部位でも作用を及ぼし合うことができます。

ファシアより発生するエネルギーが、水和するEZ水のコヒーレント振動を増幅する役割を担っています。

ファシアのネットワークは、コラーゲンによるテンセグリティ構造の張力ネットワークという要素もありますが、水和されたEZ水の全身に広がる水マトリックスという見方もできます。

私たちの生命の基質は、電磁場と水によって形成され、水がエネルギーと情報を伝達をしていることになります。

 

生命の不思議の1つに、生体の秩序性の問題があります。

なぜエントロピーが増大せずに、恒常性を維持(ホメオスタシス)できるのか?

物質の集合体として、生物と非生物の違いを生むものは何か?

 

はるか昔より、水は生命の基質であると認識されてきました。

近年、生物のダイナミクスにおける水の役割に関して、多くの研究が行われました。

身体の60〜70%を占める水の重要性は、溶媒的な役割にあるのではなく、水分子そのものに生体機能を働かせる場としての役割があったのです。

 

 

ホメオスタシスについては、関連記事をご参照ください ↓

【静的な健康】と【動的な健康】

エントロピーについては、関連記事をご参照ください ↓

「デトックス」エントロピーと生命のつながり

 

The origin and the special role of coherent water in living systems

https://doi.org/10.13140/RG.2.1.2329.1046

生体の秩序性と水

人体科学 第 25 巻第 1 号:81-83,2016

水分子のコヒーレンス(coherence)

「水マトリックス」ファシアのコヒーレンス

 

コヒーレンス(coherence)とは、秩序だった位相相関がある状態で、互いに干渉することができる波動の性質のことです。

電磁波と物質とが相互作用する際、電磁波のコヒーレンスが物質に転写されます。

物質の電気分極に生じるのが、電気分極のコヒーレンスです。

 

量子電磁力学(Quantum electrodynamics:QED)によれば、液体の水は二相系であり、一方の相はすべての分子が位相相関したコヒーレント状態にあり、もう一方の相は無相関分子で構成されています。

親水性表面に隣接する界面水は電荷を帯びており、その電荷の符号は隣接する親水性表面の電荷と一致します。

この界面水は、通常の水(バルク水)に比べてより高い秩序があり、溶質を排除する性質があるため EZ水(Exclusion Zone Water)と呼ばれています。

 

EZ水については、関連記事をご参照ください ↓

生体水の秩序性「EZ水」

 

EZ水は、周囲の電磁場と相互作用することで、振動の状態が共鳴したコヒーレント状態をつくります。

水分子の集合が一体として振る舞うことで、「コヒーレント・ドメイン」としてエネルギー的に安定した水分子の集団が形成されます。

このドメインは、熱エネルギーなど外部からの乱雑なエネルギーをコヒーレントな振動に変換する働きをもち、その振動モードは赤外光領域にあります。

 

赤外線によるフォトバイオモジュレーションについては、関連記事をご参照ください ↓

「フォトバイオモジュレーション」ミトコンドリア代謝の活性化

 

「コヒーレント・ドメイン」の振動の共鳴が、情報の高速伝達を可能にして、生体内の反応の選択性や同時性、連続性を生み出します。

ドメイン同士はベクトル・ポテンシャル場でつながっており、お互いに接することがない空間的に離れた部位でも作用を及ぼし合うことができます。

 

体内の水分子の多くは、ファシア(細胞外マトリックス)のコラーゲンなどタンパク質や、生体膜の脂質などに近接しており、EZ水の性質を持っています。

EZ水は構造化して、ゲル状の液晶構造をとり、自己組織化を形成・維持される散逸構造となります。

 

液晶の散逸構造については、関連記事をご参照ください ↓

液晶と散逸構造

ファシアのコヒーレンス

「水マトリックス」ファシアのコヒーレンス

 

ファシア(fascia)は、狭義の筋膜(myofascia)ではなく、筋膜や骨膜、そして内臓・神経・血管など様々な組織を包んでいます。

細胞と細胞のつながり、組織と組織のつながりが保持されているのは、この結合組織のネットワークによって情報伝達が行われているからです。

このファシアのネットワークは、情報伝達(機械的・化学的・電気的)を行い、神経・血液・リンパ液の働きに大きな影響を与え、体内の物質循環(エネルギー代謝)にも大きく関わってきます。

 

ファシアの情報伝達については、関連記事をご参照ください ↓

ファシアの情報伝達と体液循環

 

ファシアのコラーゲン分子は、3重らせんの規則正しい配列を有しており、圧力や張力によって電気を発生する圧電性の特徴を示します。

 

圧電性については、関連記事をご参照ください ↓

コラーゲン線維の圧電性と骨形成

 

皮膚や関節が伸びたり曲がったりした時に、微小な電気が発生します。

組織に変化が起きたときの情報が、エネルギーとなって現われ、それがファシアのネットワークに伝わります。

そしてさらに、ファシアにより発生するエネルギーが、水和するEZ水(液晶水)のコヒーレント振動を増幅する役割を担っています。

 

つまり、ファシアのネットワークは、コラーゲンによるテンセグリティ構造の張力ネットワークという要素もありますが、水和されたEZ水の全身に広がる水マトリックスという見方もできます。

 

テンセグリティ(バイオテンセグリティ)については、関連記事をご参照ください ↓

「テンセグリティー」ホメオスタシスのかたち

 

私たちの生命の基質は、電磁場と水によって形成され、水がエネルギーと情報を伝達をしていることになります。

 

水マトリックスによるコヒーレント振動が減退すると、エネルギーや情報の伝達が不十分となり、生体システムの動的平衡に影響を与えて、疾患が発生しやすくなります。

 

病気や健康の動的平衡については、関連記事をご参照ください ↓

「健康と病気」動的な複合適応状態

 

施術者の手から放出されるエネルギーは、電磁シグナルとなって、水マトリックスのコヒーレント振動を増幅することができます。

 

まとめ

「水マトリックス」ファシアのコヒーレンス

 

体内の水分子の多くは、ファシアのコラーゲンなどタンパク質や、生体膜の脂質などに近接しており、EZ水の性質を持っています。

EZ水は、周囲の電磁場と相互作用することで、振動の状態が共鳴したコヒーレント状態をつくります。

水分子の集合が一体として振る舞うことで「コヒーレント・ドメイン」としてエネルギー的に安定した水分子の集団が形成されます。

ドメイン同士は、お互いに接することがない空間的に離れた部位でも作用を及ぼし合うことができます。

 

結合組織であるファシアのネットワークは、情報伝達を行い、神経・血液・リンパ液の働きに大きな影響を与え、体内の物質循環(エネルギー代謝)にも大きく関わってきます。

ファシアより発生するエネルギーが、水和するEZ水のコヒーレント振動を増幅する役割を担っています。

ファシアのネットワークは、コラーゲンによるテンセグリティ構造の張力ネットワークという要素もありますが、水和されたEZ水の全身に広がる水マトリックスという見方もできます。

私たちの生命の基質は、電磁場と水によって形成され、水がエネルギーと情報を伝達をしていることになります。

 

「水マトリックス」ファシアのコヒーレンス